食中毒の症状で連想するのは、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐ですが、その他に寒気、発熱を伴う事もあります。
冬場は、風邪やインフルエンザ等発熱のある病気が流行するので、
食中毒で発熱したのかどうか判断する事は難しい事が多いのです。
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食中毒症状で発熱した死ぬかと思った私の経験
食中毒の原因菌によっては、38~39℃発熱する場合もあります。
私の場合もまさにこのパターンで、
12月という事もあって、風邪か最悪インフルエンザかも?と思いました。
その後1日たつと熱は微熱程度まで下がったものの、倦怠感とわずかな腹痛。
これが土曜日の午前中だったわけです。
多くの方がするように自宅で様子見をする事にしたんです。
しかし、その日の夜中、強い腹痛と共にやってきた下痢。
次の日、熱もぶり返し、嘔吐こそないものの下痢症状があるので、
自分でもわかる程脱水に陥ってしまいました。
そうなると、チビチビポカリ飲んでたくらいでは、
どうしようもないほど具合が悪い。
日曜日、かかりつけの病院はお休みなので、
とりあえず点滴だけでもと思って、当番医の元へ行った訳です。
問診して触診があったものの点滴ナシで終了が次の事態へ
胃腸薬、下痢止めを3日分処方され、「違った症状が出たら来てください」といわれ帰途につきました。
せめて点滴くらいして下さいよー。死んじゃう。
本当は簡単には死なないと思うけど、そんな気持ちになりますよね。
取りあえず、胃腸薬と下痢止め1回飲んだんだけど、この時点でも食中毒なんて思いもしなかったんです。
翌日、かかりつけの病院に行きました。一番辛かったのがこの時で、もうフラフラ。
一目見て、「脱水だから点滴しよう。ついでに検便。」はいと先生。
薬も、食中毒の疑いがあるから、替えると言われました。
食中毒に下痢止めはNGなんですよね。
抗生剤入りの点滴のおかげで、気分は良くなって買い物にも行けるようになりましたが、
その後2日間下痢が続きその後回復。
カンピロバクターによる食中毒症状とわかったのは1週間してからでしたが、
日曜当番医行かなきゃよかった。
回復してからそう思いました。
かかる医者によっては悲劇が起こるかもしれませんよね。
ごめんなさい。マメがウツしたかも
食中毒を放置していたらどうなる?
下痢や嘔吐、発熱の症状がでた場合、どうしたら良いのでしょう?
食中毒の多くは、下痢や嘔吐の症状が起こりますが、
これは体内に侵入した菌やウイルスを排除する為で、
体外に排出される事で徐々に症状も回復に向かうことがあります。
食中毒が疑われる場合は、まずはしっかり水分を摂り、安静にしていると回復する事も多いです。
自分で勝手に判断して吐き気止め、下痢止め、解熱剤を服用するのはNGです。
食中毒は、原因物質を早く体外へ出すことが大切なので、
吐き気止めや下痢止めなどを飲むと体内から出ていかず、
症状が長引いたり重くなったりします。
発熱は、体内の細菌やウイルスの増殖を防ぐ働きがあります。
×解熱剤を使って体温を下げると、原因菌やウイルスが増える可能性もあり、
回復を遅らせる可能性もあります。
安易に使用してはいけません。
また、食中毒の中には神経障害を引き起こす場合もあるので、
症状が長く続いたり以下の症状がある場合は病院に行きましょう。
- 乳幼児、高齢の方。
- 病中、病後で体力の無い方。
- 毒キノコ、フグ毒、化学物質の誤飲誤食。
- O-157が疑われる方。
- 血便がある場合。
- 1日に10回以上の激しい吐き気や下痢が続く場合。
- 呼吸が不安定で、意識が朦朧としている場合。
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食中毒の原因について
食中毒の主な原因は、細菌とウイルスで、細菌による食中毒は、感染型と毒素型に分かれます。
- ウイルス性食中毒 :ウイルスが原因の食中毒です。
- 細菌性感染型食中毒:食品中の細菌が体内に入り、腸の中で増殖する事が原因の食中毒です。
- 細菌性毒素型食中毒:食品中で増殖した細菌から発生する毒素が原因の食中毒です。
食中毒を引き起こす主な細菌、ウイルスを分類してみました。
●ウイルス性食中毒
- ノロウイルス
- A型肝炎ウイルス
●細菌性感染型食中毒
- カンピロバクター
- 腸炎ビブリオ
- 病原性大腸菌(O-157など)
- サルモネラ属菌
- ウェルシュ菌
- リステリア菌
- 赤痢菌
- コレラ菌
●細菌性毒素型食中毒
- 黄色ブドウ球菌
- ボツリヌス菌
- セレウス菌
発熱と腹痛のある食中毒
発熱が見られる食中毒
●O-157 :牛肉、加工食肉製品、水耕野菜
潜伏時間 :3~9日
激烈な腹痛の後、水溶性下痢を起こし、その後血性下痢が見られます。
一部の患者に溶血貧血、血小板減少、溶血性尿毒症症候群を起こし死亡率が高くなります。
自身での対処はNG、病院へ行きましょう。
●カンピロバクター :鶏肉等の肉類
潜伏時間 :1~10日
発熱、下痢、腹痛、倦怠感、頭痛、嘔吐などで、
軽い場合は、水分補給と安静で対処出来ます。
1週間以内で完治し、死亡例は希です。
●ノロウイルス :飲料水、食物、二枚貝、二次感染します
潜伏時間 :1~3日
発熱(38度以下)、下痢、吐き気、腹痛、。
通常は3日以内で回復しますが、抵抗力の弱い人は重症になります。
水分補給と安静で対処する事も出来ますが、
脱水症状がある場合は点滴をしてもらいましょう。
<頭痛が見られる食中毒には、どのようなものがあるのでしょう。>
●カンピロバクター :上記
●サルモネラ :鶏卵、肉類
潜伏時間 :1~5日
下痢潜伏期間6~48時間で、まず悪寒、吐き気、嘔吐が起こります。
数時間後腹痛と下痢、38℃以上の高熱に変っていきます。
症状には個人差があり、数回の下痢ですむ場合から
全身感染に移行することもあります。
●ボツリヌス :肉類の缶詰、瓶詰め、真空パック、蜂蜜
潜伏時間 :18時間前後
症状が進むと発声困難、嚥下困難、起立不能などの神経障害、
呼吸困難が起こり、致命率が非常に高い食中毒。
腹痛が見られる食中毒
●O-157 :上記
●腸炎ビブリオ:生食魚介類
潜伏時間 :12~24時間
潜伏期間が短いほど重篤な症状になる傾向があります。
激しい腹痛、下痢、発熱、吐き気及び嘔吐。
特に上腹部の胃けいれん様の痛みが特徴ですが、
発病後5~6時間で軽快し~3日で快復に向かいます。
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食中毒の症状の発熱と吐き気
食中毒症状の、発熱、吐き気、下痢嘔吐が長期間続くと、
体内の水分やミネラルが失われ、脱水を引起します。
軽度の場合は、自分で水分補給することで回復も可能ですが、
重くなると意識障害や呼吸困難を起こし、死に至る場合もあります。
吐き気があると、水分も受け付けなくなりますので、
症状が出て6時間以上経過する頃から、水分を徐々に摂取していきましょう。
水道水よりスポーツ飲料が良いでしょう。
牡蠣による食中毒症状と発熱
牡蠣による食中毒は、原因菌によって、症状が出る時間に差が生じます。
●貝毒・腸炎ビブリオが原因の場合
潜伏時間 :食後2時間~36時間
腹痛とセットになって起こる下痢が特徴です。また、嘔吐や発熱を伴うこともあります。
●ノロウイルスが原因の場合
潜伏時間 :食後12~48時間
症状は、突然の嘔吐と激しい下痢です。
発熱、呼吸器症状を伴うこともあり、
稀に痙攣、腸重積などを起こす事もあります。
冬場に発生しやすいノロウイルスは、
生牡蠣などから感染するケースが多く、感染力も非常に強いウイルスです。
食後早い時間で症状が出たら貝毒、
少したって症状が出たら腸炎ビブリオの可能性があります。
それ以上長い時間がたって症状が出た場合は、
ウィルス性の食中毒と言えそうです。
ノロウイルスは熱に弱く加熱処理が有効ですが、
中心部が85~90度になった状態で90秒以上の加熱が必要です。
また、ノロウイルスには有効な抗ウイルス剤はないので、
対症療法が行われますが、自己判断による下痢止めは絶対に服用しないようにしましょう。
更に、二次感染しないためにも、
マスクやゴム手袋の使用、石けんによる手洗いをしましょう。
まとめ
食中毒の予防と対策のポイントは5つ。
- 1、手と調理器具を清潔に保つ 事。
- 2、生の食品と加熱済みの食品とを分ける事。
- 3、加熱はしっかりとする事。
- 4、高温多湿に気を付け、食品を安全な温度に保つ事。
- 5、安全な水と原材料を使う事。
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