アトピーの子供の肌はデリケート。とても弱く、しかも乾燥しています。
病院で処方されるステロイドや、化学的な添加物の入った保湿剤を使い続けると、肌にダメージを与えます。
だからといって、ステロイドをやめると、乾燥も酷くなり、肌の状態も悪化してしまいます。アトピーのケアについては、いったいどうしたら良いのと何度も途方に暮れることがありますね。
アトピーのケアについては、真逆の意見が正しさを主張しあっていて、本当はどちらが正しいの?と悩んでしまうことがありますよね。
アトピーで悩んで色々とやってきたママが正しいケアをしているとは限らないし、迷うことも多いです。
そんな時に、肌の保湿力をアップする保湿剤の重要性だけは改めて納得するのです。しかしどんな保湿剤でも良いわけではありません。
ステロイドや人工成分の入った保湿剤には防腐剤が入っているため、肌は乾燥してカサカサになってしまいます。
無添加の保湿剤を使って、肌のバリア機能と保湿力を高めることが大切になります。
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アトピーに保湿が必要な理由
アトピーと保湿には深い関係があります。
赤ちゃんや子どもの肌は特に乾燥しやすいので、保湿は安全な方法でしてあげたいものです。
アトピーの治療は、通常ステロイドと保湿剤がセットで行われます。
しかしここで問題なのが、化学的な成分の保湿剤です。ステロイドや、人工的な保湿剤の成分の中には、防腐剤が含まれています。
ステロイドと人工的な保湿剤を、長期にわたって使用し続けると、肌は、赤み、黒ずみ、カサカサになります。
これは、保湿剤に含まれている防腐剤によって、皮膚の酸化が起こっているのです。
ステロイドや人工的な保湿剤は、皮膚を治しているわけではないので、使い続けると、ステロイド皮膚症や保湿依存症という病気になってしまいます。
さらに、正常な皮膚の働きを阻害するので、肌自体の保湿力も低下してしまいます。
そこで、脱ステロイド、脱保湿になるわけですが、これをするとリバウンドがあります。
リバウンド期間を乗り越えて肌が自分で保湿するようになる方法は、赤ちゃんや子供の皮膚はまだ未熟なので難しいのです。
しかも弱った肌では、皮脂膜を作り出せません。よって、この方法は赤ちゃんや子どもには不向きです。
ではどうしたらいいのか?
無添加保湿剤で、肌自体の保湿力とバリア機能を高めていくのです。
ステロイドの使用について
アトピーの薬と言えばステロイド。ステロイドは出来れば使いたくない薬です。
ステロイドを使用しても、皮膚の炎症を押さえつけているだけで、根本的に治るわけではありません。
しかしながら、皮膚炎の症状が酷い炎症状態にある場合は、絶対に必要です。
家庭で安全なスキンケアをしながら、少しずつステロイドを減らし、最終的に使わなくなることを目指しましょう。
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アトピーの乾燥した肌を改善する
アトピーの方の肌は、角質層に問題を抱えているため、以下のような特徴があります。
●水分保持力が低く、乾燥しやすい
アトピーの方の角質層は、角質層の細胞間脂質の主成分であるセラミドが少なくなっています。
肌の水分保持力やバリア機能は、セラミドを主成分とする細胞間脂質が80%を担っているので、セラミドが不足すると乾燥しやすく外部からの刺激に弱い肌になってしまうのです。
●バリア機能が壊れている
外部からの異物や刺激の侵入を防ぐのが、お肌のバリア機能です。
アトピー肌はバリア機能が低下しているので、異物や刺激は低下しているバリア機能を通過肌の内部へ侵入し、体内の免疫細胞から攻撃を受けます。この攻撃により、皮膚炎を発症してしまいます。
アトピー肌改善に必要な保湿
乾燥しているアトピー肌に必要な保湿は、大きく2種類にわかれます。
●肌表面の保護、異物の侵入、水分の蒸発を防ぐ
異物の侵入による炎症が起こると、掻いて角質層に更なるダメージを与えます。
アトピー肌の人に必要なのは、肌表面をしっかり保護してくれる保湿剤です。
このタイプの保湿剤の代表的なものがワセリンで、皮脂膜の様に肌表面をコーティングし、異物の侵入や水分の蒸発を防いでくれます。
●肌の水分保持
アトピーの人の肌は、乾燥しやすく水分量が低下しているので、肌の水分保持を行う必要があります。
このタイプの保湿剤は、3種類あります。
- 外気の水分を吸着する保湿剤 :アミノ酸類、グリセリン、尿素
- 水分を抱え込んで保持する保湿剤 :コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸
- 水分をはさみ込んで保持する保湿剤 :セラミドやスフィンゴ脂質、水素添加大豆レシチン、リピジュア(R)
アトピーの皮膚は角質層のセラミドが不足しています。
よって、アトピー肌の保湿成分としてセラミドはとても有効といえます。
保湿剤を選ぶ場合は、「天然セラミド」か「ヒト型セラミド」が配合されたものが良いでしょう。
アトピーにワセリンを塗るのは問題ないですか?
アトピーの人の肌の状態は、個人個人で違いますし、何にアレルギー反応を起こすかも人によって違います。
防腐剤に反応する場合もあれば、天然の植物エキスに反応する人もいて、誰にでも有効な保湿剤はありません。
しかも、敏感肌や乾燥肌人向けの保湿剤とアトピー向けの保湿剤も違います。
気を付けないといけないのは、皮膚に炎症がある時に保湿剤を塗るのはNG。炎症を悪化させます。
アトピー向けの保湿剤で、保険適用のものは3種類しかありません。
- ワセリン
- ヘパリン類似物質
- 尿素
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アトピーにワセリンで起こる副作用
そもそもワセリンって何かと言うと、石油を精製して作られています。
石油は天然物です。石油からできたワセリンは体に悪いと言う人もいますが、石油の元は植物です。
今から5億年以上前、地球に生えていた植物が地層に堆積した物質が変化たものなのです。
しかし、石油から出来ているワセリンと植物油は、成分的には全く違うものです。
●植物油
グリセリンと脂肪酸で構成。脂肪酸には飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸などの種類がありますが、他の物質と結合しやすく、皮膚に付着したり、食べたりすると、いろんな反応が起こります。
●ワセリン
脂肪酸を含まないので、他の物質と結合しにくいので、水に強く、酸化するスピードも遅くなります。
ワセリンは身体への悪影響が起こりにくいスキンケア用品と言えるのです。
ワセリンは、皮膚に油の膜を作り、水分の蒸発を防ぐというもので、切創、擦過傷、熱傷、ひび割れ、乾燥肌等に使われます。
ワセリンの種類には、純度が低い順に、黄色ワセリン~サンホワイト迄4種類あります。
- 黄色ワセリン :一番純度が低く皮膚病には使われません。
- 白色ワセリン :病院でアトピー患者に処方されます。
- プロペト :デリケートな眼の薬の基剤や保湿剤として出されます。
- サンホワイト :一番純度が高い。市販のみで、超敏感肌向けです。
アトピーにワセリンの塗り 方
では、ワセリンはどういうときに使えばいいのでしょうか。
ワセリンそのものに、保湿やバリア機能を高めたりする効果はありません。
肌の表面に膜を張り、水分の蒸発を防ぐだけなので、ワセリンを塗るだけではアトピーは改善しません。
アトピーの人は肌が敏感ですので、ワセリンの副作用の可能性もありますから、医師の指示のもと正しく使いましょう。
ワセリンの塗り方は、摩擦が起きない様に優しく、ゴシゴシはNG。
塗る前に、手でワセリンを温めると、塗りやすくなります。
お風呂上がりの清潔な体に、膜を貼るイメージで塗ります。ママの手も清潔にしておきましょう。
赤ちゃんの口周りは、よだれで炎症ができる場合が多いので、ワセリンを塗っておくとましになります。
アトピーに使っても良いおすすめの保湿剤
子供の肌のバリア機能は不十分で、アトピーを発症する可能性が多くなります。
- 刺激を受けやすい
- 肌の水分保持機能が低い
アトピーを予防する為には清潔と保湿。乳幼児期からの十分な保湿で、肌のバリア機能を回復させることが大事です。
そのためには添加物の少ない天然由来成分の保湿剤が理想的。
間違っても大人用の保湿クリームは、使ってはいけません。
アトピーの保湿剤で誰にでもおすすめできるものには、3つのポイントがあります。
- 保湿成分が入っている
- 抗炎症作用のある成分が入っている
- 抗菌作用がある
アトピーの保湿剤で重要なのは、セラミドが入っているかどうかという点です。
アトピーを予防する保湿剤としては、シアバター、馬油、ホホバオイルで良いのですが、アトピー発症リスクの高い乳児はセラミド入りの保湿剤がベストです。
食物エキスが入っていないという点も重要です。毎日塗るものなので、腸が未発達な赤ちゃん等ではとても重要です。
アトピーの赤ちゃんへのスキンケア
赤ちゃん用のスキンケアに使う保湿剤も、セラミド入り、食物抗原が入っていない事がポイントです。
更に、アトピーの赤ちゃんの肌は、皮脂量がゼロになっています。
外からある程度の油分を与る事が必要ですが、ワセリンを使うとアトピーは悪化してしまいます。
赤ちゃんは汗っかきですから、ワセリンで保湿すると汗腺の穴をふさいでしまい、あせもになってしまいます。
油分としては、ヒマワリ種子油、オリーブ果実油等が良いでしょう。
雑菌の繁殖をおさえてくれる抗菌作用を持っているのは、カミレツ葉エキス、ローズマリーエキス、ザクロ葉エキス等があります。
アトピーの赤ちゃんのスキンケアは、ベトベトしたワセリンではなく、肌になじんで油分も与える保湿剤を選ばなくてはいけません。
まとめ
アトピーに保湿ケアはとても大事なことです。
しかし、アトピーの人の肌の状態や何にアレルギー反応を起こすかは、人によってそれぞれ違います。
何が効くかは、色々と試さないとわからないので見つける努力が必要になりますが、絶対に自分の子供にあった保湿ケア商品はありますよ。
アトピーの症状を治癒反応として捉える立場と、あってはならない抑えるべき症状と捉える立場の2つがあるようです。
症状で苦しでいる子供を見ていると、とても治癒反応と考えられないでしょうが、そういう考えでわが子のアトピーを治癒に導いたママを知っています。
まさに血みどろの戦いだったようです。アトピーの子供たちに良い食べ物を供給するために農園を始めて何年でしょうか。
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