新鮮でおいしい旬の山菜を、自分で採って食べる喜びは格別です。
長い冬が明け、心も春の暖かな生命の息吹を感じながら山菜を採るのは格別なものがあります。
身も心もリフレッシュできる山菜採りを体験してみましょう。
でも、山菜初心者の方は、最初は経験者の方と行って、山菜採りのルールや山菜の見分け方を覚えることが必要です。
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春の山菜とはどんなものがありますか?
雪解けとともに、春の山菜シーズンがやってきます。馴染みのある春の山菜を紹介しましょう。
●ふきのとう :平地では2~3月、山地では3~4月
- 天麩羅、ふき味噌、あえ物
- 全国の山野に自生し、日陰気味で湿気の多い場所で見かけます。
●クレソン :3~5月
- 付け合わせ、サラダ
- 山の沢沿い、湧き水の出ている場所に野生化したクレソンが生えていることがあります。
●ノビル :3~5月 (9~10月にも採れます)
- 味噌、天麩羅
- 道端、畑、土手などの身近な場所。土の中にある鱗茎ごと採ります。
●つくし :3~4月
- 卵とじ、おひたし、天麩羅
- 川の土手や田畑のあぜ道に生えています。肥料の効いた休耕畑には、太くて長いつくしが沢山生えます。
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●ヨモギ :3~5月
- よもぎ団子
- 高山、海岸、道端、空き地、堤防などの場所に自生しています。
●タラの芽 :4~5月
- 天麩羅
- 山間部の林道脇、里山の日当たりの良い山林に生えます。新しい枝の先端近くについた芽を採取します。
●こごみ :4~6月
- 天麩羅、胡麻和え
- 山道の道端、崖の下などの水はけがよく湿った場所に生えています。葉の先が渦巻状の若芽を採取します。。
●ワラビ :4~7月
- お浸し
- 山間部や里山の日当たりの良い平場や田んぼの畦道などに生える、馴染み深い山菜です。
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山菜採りで許可が必要な場合
山菜採りの時期になると田んぼのあぜ道や川沿いの土手に生えているつくしやワラビぐらいは、その気になれば簡単に採れます。
山菜採りで不法侵入と窃盗罪になる場合
もう一歩すすめて山に入って色々な山菜を採る人もいるでしょう。
しかし、気軽に人の土地に生えている山菜を採るのは違法です。でも犯罪行為だと知っている人がどれぐらいいるでしょうか。
日本の土地は私有地か国有地になっているので、山菜を採る場合は地主さんに許可を取らないといけません。
そうは言っても、実際は少量採る位なら(地主さんの寛容さにより)黙認されています。無断で立ち入る権利はないので、ダメだと言われれば山にも入れません。
無断で立ち入っていると警察に通報されれば、不法侵入罪、その時山菜を持っていれば窃盗罪で逮捕されるくらいの罪だと認識しておきましょう。
そして明らかに侵入してほしくない場所には、柵が設置されたり立ち入り禁止の看板が置いてあったりしますので、
無視するのは当然のことながら、知らずに入ったとしても犯罪になります。
地主さんに許可が貰えないのであれば、山菜採りができるツアーなどに参加する方法もあります。
また、国有林や国立公園になると森林法と自然公園法というルールがあり、
国有林の中に立ち入るだけでも正式には「入林許可」が必要です。
希少な山菜が絶滅しないように乱獲はやめましょう。
採っても大丈夫なタケノコ、ネマガリダケ等についてはタケノコ採取許可証が販売されていますが、
それ以外は、許可が出ている山菜はないらしいです。
最近では、希少な山菜を採る人が多く、レッドリストにあげられる植物がいくつかあります。
そんな植物を取ってはいけませんし、モラルが問われるところです。
例えばギョウジャニンニクがその1つで、ユリ科で球根を持っていますが、タネから花を咲かせて実が出来るまでに7~8年かかります。
回りの環境を配慮し、乱獲は止めましょう。
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山菜採りで注意すること
山菜採りには、常識として守るべき注意点がいくつかあります。山菜は野菜と違って自生している植物です。
山菜が生えている土や環境を乱さない様にしましょう。種や苗では増えません。
- むやみに採るのはNG。
- 山菜に合った採り方をする。
- 食べるだけ採り、必要以上に採るのはNG
- 食べ頃になっていない山菜を採るのはNG。
- 成長しきった山菜は採らない。
山菜の採り方
- ウド、タケノコ等は、ナイフで、土ギリギリの所で切る。
- ワラビ、ゼンマイ、たらの芽等は、手で自然に折れるところから採る、
と言ったように山菜の種類によって採り方が違います。
根こそぎ採ると、翌年以降、その場所に自生しなくなりますので、採り方には注意が必要です。
人の山や、国立公園、自然保護地域、国有林では、
いくら豊富に山菜があっても、勝手に採ってはいけません。
当たり前ですが、栽培されているものも採ってはいけません。
山菜採りの時期
春の山菜採りの時期は雪解け~ゴールデンウィークが終わる頃までで、
つくし、ふきのとうに始まって、わらび、たけのこといった、たくさんの山菜が採れます。
行く場所、採る山菜によって時期は違ってきますし、天候によって毎年生育状況も違います。
山菜採りの服装
山菜採りの服装は、帽子、長袖、長ズボン、軍手、長靴、タオル。
●服について
服装の色は、ハチに刺される確率の高い「黒以外」にして下さい。
山菜採りをすると高確率で服が痛むので、ツナギがおススメ。
ゆったりとして動きやすく、丈夫なので破れやホツレも気になりません。
加えて虫の侵入を防ぐ為、袖口、首周りは閉まっているものを選んで下さい。
●靴
踏ん張りやすい、軽い、疲れにくい、すぐ乾くといった点で、スパイク付きの足袋がおススメです。
特につま先に鉄板が入っているものは、安全性も高くなります。スパイク付きの長靴も良いでしょう。
山に入る場合には、ラジオ・鈴といった熊よけ対策は必須。
大きな音を立てたり、大きな音でラジオをかけたり、動くたびに鈴が鳴るようにしておきましょう。
死んだフリは絶対にダメです。真新しい熊の糞を見つけたら、山菜採りをやめて直ぐに引き上げて下さい。
●携帯電話
携帯電話があればもしものときに便利です。
山菜採りには、フル充電した携帯電話、充電器を持参しましょう。
●水と食料
水と食物は必ず持参しましょう。
山菜採りの道具
まとめ
雪解けが始まると、春の山菜のシーズンになります。
山菜取りには、色々なルールがあります。木を切ったり、山菜を根こそぎ採るのはいけませんし、
無断で人の山に入るのも良くありません。マナーを守って、山菜採りを楽しみましょう。
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