昔から、しじみは体に良い効果があると言われています。
その根拠は、次のようなしじみに含まれる豊富な栄養素にあります。
- アミノ酸
- ビタミンB群
- カルシウム
- 鉄分
- 亜鉛
- オルニチン
- タウリン
特にオルニチンとタウリンは肝臓の働きを助け、
疲労回復、二日酔いの予防、美肌効果が期待できます。
二日酔いの朝に、しじみの味噌汁を美味しくいただいた経験を持っている方は多いのではないでしょうか。
砂抜きをした後3~6時間空気中に放置しましょう。そうするとコハク酸という旨味成分が増えます。(夏場は腐るので、冷蔵庫に入れます。)
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しじみの二日酔い防止効果
二日酔いの有力な犯人と考えられている、
有害物質アセトアルデヒドは、アルコール代謝で生成されます。
このアセトアルデヒドは肝細胞を損傷し重い病気を引起す恐れがあります。
しじみに含まれているオルニチンには、
このアセトアルデヒドの分解を助ける効果があるのです。
「どうしても二日酔いになる」という人は、お酒のつまみにしじみを食べたり、
飲んだ次の日にしじみの味噌汁を飲んだりすれば、二日酔い知らずの体になるでしょう。
しじみは肝臓の細胞が壊れるのを防ぎます
肝臓では毎日、解毒や代謝が行われています。肝臓は相当の働き者。
それだから毎日お酒を飲む人、脂物が好きな人、暴飲暴食の人は、
知らず知らずのうちに肝臓に大きな負担をかけています。
その結果、肝細胞を壊してしまいがちになります。
肝臓は物言わぬ臓器と言われているだけに、
症状が出た場合には重症の場合が多いのです。
しじみには肝細胞が壊れるのを防ぎ、
肝機能を向上させる働きがあると言われています。
GOT、GPTは、肝機能の状態を表す数値ですが、
肝臓のダメージが高いほどGOT、GPT数値は高くなります。
実際、ラットを使った実験では、しじみエキスを与えたラットは、
これらの数値が低くなる事がわかっています。
しじみとその効果
しじみはだし汁だけでなく、身の部分にもかなり栄養があるので身も食べるようにした方が効果は高いです。
●コレステロールの調整
肝臓の大事な役目の1つに、血中コレステロール濃度の調整があります。
コレステロールの多い食事や暴飲暴食が多いと肝臓のコレステロール調整が間に合いません。
コレステロール値が高くなりますが、しじみは肝臓に働きかけ、コレステロールの排出を促進してくれます。
●質の良い睡眠
しじみは、睡眠の質を高めてくれます。
睡眠不足は肝臓に負担をかけてしまうので、しじみを摂ってぐっすり眠り肝臓を休ませてあげましょう。
●疲労回復
疲労回復に良いと言われるしじみ。 秘密はオルニチン効果とタウリン効果。
- オルニチン
オルニチンは、人間の健康に欠かせないアミノ酸成分で、含有量が特に多いのがしじみです。アンモニアを分解する効果に加えて、鉄分も多く含まれているので、
毎日お酒を飲む人だけでなく鉄分不足の女性も是非摂って下さい。
オルニチンの量は-4℃に冷凍されると、8倍に増えると分かっています。冷凍シジミを利用しましょう。
- タウリン
筋肉疲労の原因である乳酸を抑制したり、脂肪を分解しエネルギーにします。肝臓が弱ると疲労が溜まってしまいますが、そんな時にはしじみがオススメです。
●ダイエット効果
しじみに含まれるオルナニンというアミノ酸は、脂肪を燃えやすくする効果があるそうです。
また、オルニチンによって成長ホルモンの分泌を促し、筋肉が作られます。
しじみを食べると、筋肉が増え脂肪も燃えやすくなるので、太りにくい体ができるのです。
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しじみは腎臓にも良い効果があります
しじみには、色々な健康効果が期待出来る成分が含まれています。
中でも、腎臓に良いと言われる成分を含んでいる事はよく知られており、注目を集めるようになりました。
実際には、どのような成分なのでしょうか。
オルニチンの効果が腎臓の負担を軽減
オルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓でアンモニアを無毒な尿素に変換します。
この解毒作用のおかげで、腎臓が不純物などを濾過する働きが軽減されるので、二日酔い予防に効果があるのです。
お酒を飲んだ翌日は、体がだるい、頭が重いといった症状が起こりますが、これは脳のエネルギー不足による、アルコール性疲労です。
体内に吸収されたアルコールが分解される過程で、NADH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という物質が生成され、
脳の働きを活発にするブドウ糖やケトン体の生産を妨げます。
NADHは肝臓でアンモニアを解毒する際に消費されるので、アルコール性疲労も回復するという訳です。
- 1、肝臓でオルニチンサイクルという代謝回路をつくり、アンモニアを無毒な尿素に変換する。
- 2、アルコール性疲労の回復
- 3、肌の代謝を活発にしてシワやシミを消す。
- 4、髪の毛や爪の成長を促す。
- 5、血液や腸など体内の免疫力がアップする。
- 6、肝臓全体の機能を正常に保つ。
タウリンの効果
タウリンは、魚介類に多く含まれている水溶性の成分で、私たちの体内の脳、目の網膜、筋肉、臓器等に含まれています。
- 1、ダメージを受けた肝細胞の修復、細胞の再生促進等、元の状態に回復させる。
- 2、胆汁酸の分泌を活発にして肝機能を高める。胆汁酸は不要なコレステロールを排出し動脈硬化を予防します。
- 3、細胞膜を安定させ、機能を維持する。
- 4、肝臓に蓄積した脂肪肝の排出。
- 5、ノルアドレナリンや交感神経を抑制し、高血圧を改善する。
- 6、アルコールの分解を早め肝臓の負担を軽減する。
- 7、血糖値を下げインスリンの分泌を促す。
タウリンは主に肝臓をサポートしますが、肝機能が悪くなると腎臓にも悪影響が出ますので、
肝臓と腎臓の健康維持に良い成分と言えます。
また、交感神経は、腎臓がナトリウムや水分を排出する働きを邪魔します。
タウリンは交感神経の活動を抑制し、腎機能を正常化する事で高血圧を防いでくれるのです。
まとめ
しじみは、お酒を飲む人、疲れ気味の人、ダイエットを考えている人など、
多くの人にとって良い効果があります。まさに万能食材なのです。
しじみは味噌汁にして、エキスまで食べて健康になりましょう。
美肌効果については別記事で紹介しますね。
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