寒い時期になると大根ですね。葉物野菜に比べ使い勝手も栄養価も負けてないし、何より安く買えるのでお得感があります。
大根おろしに含まれている成分で有名なのが、消化酵素のジアスターゼ。このジアスターゼはダイエットやアンチエイジングにも作用してくれます。
その他にも身体に良い成分が豊富に含まれているのが大根。侮れませんよ。
「大根おろし」から得られる次の8つ効能について見ていきましょう。
- 消化不良、胃酸過多の改善
- 二日酔い、頭痛、発熱の改善
- ニキビケア、アトピー性皮膚炎の改善
- 胃潰瘍、胃炎の予防
- 冷え性、がんの予防
- 動脈硬化、高血圧、脳卒中、心筋梗塞といった生活習慣病の予防
- 胃潰瘍や胃炎の予防
- 便秘の解消
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大根おろしにはどんな栄養があるの?
大根の栄養と効能を一番効率よく得る為には、生で食べるのが一番。
大根の辛味成分であるイソチオシアネート、ビタミンC、消化酵素のジアスターゼ等の栄養素は熱に弱いという特徴があるからです。
そして、生の中でもサラダより大根おろし。
大根おろしにすると、細胞の代謝が速くなり、デトックス効果によって余分な脂肪細胞が減ると言われています。
イソチオシアネート等の成分は大根の先端部分と皮に多いので、根っこに近い方を選び洗って皮ごとすりおろして食べましょう。
また、重みがある大根を選ぶのもコツ。ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富です。
大根の栄養成分をみてみましょう。
●ビタミン
- ビタミンC :老化防止、がん予防、美肌効果
- ビタミンB1 :疲労回復、糖質をエネルギーへ変換
- ビタミンB2・B6 :皮膚や粘膜の健康、たんぱく質をエネルギーへ変換
- ナイアシン :皮膚や粘膜の健康、たんぱく質をエネルギーへ変換
- 葉酸 :循環器疾患の防止
- パントテン酸 :抗ストレス効果、動脈硬化予防
- ビオチン :美肌効果
●ミネラル
- ナトリウム ・カリウム ・カルシウム ・マグネシウム ・リン ・鉄
- 亜鉛 ・銅 ・マンガン ・ヨウ素 ・セレン ・モリブデン
●食物繊維
- 生活習慣病予防、便秘予防
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大根おろしが酸化されないうちに急速冷凍で保存する
大根をすりおろすと、栄養となる辛味成分イソチオシアネートがでます。
この辛味成分はすりおろして15分で半減、栄養もそれに伴って減少してしまうので、早く食べることがポイントです。
空気に触れると酸化が早まるので、食べきれない大根おろしは、タッパーや密閉容器に入れて冷蔵庫へ。
冷蔵での保存期間は2日程度。しかし、冷蔵保存では、栄養は大きく減少してしまいます。
では、冷凍保存はどうでしょう。
すりおろしてから、小分けにして冷凍しておきますが、保存期間は約1ヶ月程度が目安です。
心配なのは冷凍保存した大根おろしの栄養ですが、完全に-18度以下に保たれるならば栄養価の減少は少なく、ビタミンCの損失もほぼ0です。
ですから、冷凍する場合は素早く作業、早く冷凍がポイントです。
しかしながら、やはりおろしたてが一番なので、面倒でもその都度すりおろしましょう。
大根おろしに含まれる酵素
大根おろしは医者いらず、という言葉があります。
昔から、大根おろしは体に良いとされているように、生の大根には豊富に酵素が含まれています。
- アミラーゼ(ジアスターゼ) :デンプン分解酵素
- プロテアーゼ :タンパク質分解酵素
- リパーゼ :脂肪分解酵素
消化不良、胃もたれ、胸やけ等の防止や解消、解毒作用といった効能があります。
酵素は熱に弱いという事は周知の事実です。50℃前後の温度で失活しますので加熱はNGです。
大根おろしにして生食することで力を発揮してくれます。
ビタミンやイソチオシアネートは皮に多く含まれるので、皮付きのままおろしましょう。
大根おろしにアレルギーはあるの?
大根は、政府発表の「アレルギーの出やすい食品一覧」には含まれません。
しかしながら、大根アレルギーは2通り存在するのです。
- 食べるのも駄目な人
- 食べるのは大丈夫でも触るとアレルギー反応が起こる人
大根はアレルギーが出にくい食品で、加熱調理によってアレルギーの発生を抑えられるという研究結果もあります。
アレルギー症状には個人差があります。
口周りや口の中が赤く腫れる、口腔アレルギー症候群を発症する人や身体中にじんましんが出る人もいます。
アレルギー反応は、症状の出方に2つのパターンがあります。
- 即時性 :食べた直後~30分以内
- 遅延性 :食べて数時間~数日
即時性の場合は原因が分かりやすいですが、遅延性はアレルギーになる食材が分かりにくくなります。
大根アレルギーが疑われる場合は、大根おろしは食べない方が良いでしょう。
大根では滅多にありませんが、呼吸困難や痙攣等のアナフィラキシーショックを起こす怖れもあるのです。
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大根おろしの便秘解消効果に期待
大根には、食物繊維の他に分解酵素アミラーゼが豊富に含まれています。
酵素には、消化酵素と代謝酵素の2つの役割があり、日々の食事が不摂生になると酵素は消化に消費されます。
その為、代謝は後回しにされてしまい、新陳代謝が下がり太ってしまうのです。
更に、新陳代謝が下がる事で、腸の活動も滞り便秘の原因にもなります。
そんな酵素を補ってくれるのが大根おろしです。
大根おろしの辛味成分イソチオシアネートには新陳代謝を活性化させ、老化や肥満の元と言われる活性酵素を無害に変えます。
大根おろしは、辛味成分が多く含まれている汁も一緒に食べることが大切です。
1日に食べる大根おろしの目安は、輪切りで1㎝程度。
大根には身体を冷やす効果があるので、大根おろしの食べ過ぎは内蔵の冷えを起こし、逆効果になります。
大根おろしには咳止め効果があります
咳止め効果がある食べ物は沢山あります。
その中でも大根おろしには、ビタミンC、ジアスターゼ、プロテアーゼなどの消化酵素が含まれます。
特に辛味成分のイソチオシアネートには、殺菌作用や免疫力アップ効果があり、咳止めにはベストなのです。
大根おろしの咳止成分
- ジアスターゼ
消化を促進する。 咳止め、痰を出しやすくする。抗炎症作用があり喉の炎症を和らげます。 - イソチオシアネート
辛味成分で、白血球を活性化し細菌と戦う力を強くします。
また、抗酸化作用の働きがあるので、口内炎や虫歯といった炎症には、汁で口をすすぐと症状が緩和します。
虫歯で腫れた歯茎や打ち身は、大根おろしの汁に浸した布で湿布すると、炎症が和らぎます。 - アリルスルフィト
辛味成分の1つ。抗菌作用があり、細菌から喉を守ります。
はちみつの咳止効果
風邪の引き始めや咳止めに、大根おろし+夏みかんのしぼり汁+はちみつを混ぜたものを飲んでいます。
美味しくはありませんが、良く効きますよ。
また、大根とはちみつを漬けた大根はちみつは、江戸時代から続く風邪の民間薬です。
- 殺菌作用
はちみつにある高い抗菌作用は、はちみつのグルコース・オキターゼという酵素が、過酸化水素に変化することで生まれます。はちみつの種類によって、非常に高い抗菌作用を持っているものもあります。 - 去痰効果
咳を止める働きがあります。
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大根おろしは血糖値の上昇の遅い食べ物
血糖値を下げるために、覚えておきたいのが「GI値」。
GI値は、体内で食物が糖に変わり血糖値が上昇するスピードです。
GI値が低い食品の方が血糖値の上昇が遅くなるので、
血糖値が高い人はGI値の低い食材を摂るよう推奨されています。
- 1、大根は根菜類の中でもGI値の低い食材です。
- 2、大根おろしに含まれるアミラーゼが、糖質の消化を助け血糖値の急激な上昇を抑えます。
- 3、体内の血糖値を管理している肝臓の働きを助けます。
- 4、ビタミンCが豊富。
大根おろしは消化を助け、血糖値を下げる救世主と言えるのです。
大根おろしは血圧やコレステロールの改善に効果的
大根の皮には、毛細血管を強くするビタミンPやカルシウムが多く含まれており、色々な効果が期待できます。
大根おろしにする時には皮つきのままおろし、余った皮はきんぴらにし、葉っぱまで全部食べましょう。
- 高血圧で弱った血管の改善
- 血中コレステロール値の改善
- 血流の改善
- 発がんを抑制
- 抗アレルギー効果
また、大根の葉には、βーカロチン、カルシウム、食物繊維が豊富に含まれています。
βーカロチンには、以下の働きがあると研究でわかっています。
- 抗酸化作用
- 心筋梗塞や脳卒中の予防
- LDLコレステロールによる血管の閉塞を防ぐ
まとめ
大根は安価で手に入りやすい上にとても身体に良いのです。そして効率よく恩恵にあずかるには大根おろしで食べるのが一番。
納豆と大根おろし、モズクと大根おろしといった食べ方もたくさんありますが、
ポイントはおろしたら栄養が急速に減るので15分以内に食べる事。毎日でも食べられそうですが、食べ過ぎには要注意です。
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