暑い季節になると怖いのが熱中症。身近な食べ物で熱中症に有効な、塩分、ミネラルを含むものが、梅干しです。
熱中症の原因は、汗をかく事によって水分、塩分、ミネラルなどが失われて不足することです。そのことで起こる脱水症状が熱中症です。
ですから熱中症の原因である脱水症状を改善するには、こまめな水分補給と塩分やミネラルの補給が必要です。
水分、塩分、ミネラルの補給には、食塩、クエン酸ナトリウム、塩化カリウム、ブドウ糖等で作られている経口補水液が有効です。
しかし、経口補水液はまだまだ馴染みが薄く、ちょっとばかりお高めですよね。500MLで200円とか高くないですか?
その点梅干しは、熱中症で失われやすい塩分、ミネラルを、効率よく摂ることができる食べ物なのです。食べ過ぎは塩分過多となり良くないので、普段は1日1~2個、多くても1日2~3個にしてください。
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熱中症に梅干しが効果のある理由
梅干しが、熱中症対策に万全の食品と言われている理由は何でしょう。
- 梅に含まれている豊富な栄養(ミネラル、ビタミン、タンパク)
- 漬ける時に使う塩
- 梅干し特有のすっぱい成分であるクエン酸
熱中症対策だけでなく、疲労回復や食べ物を腐りにくくする効果もあるので、梅干しはこれからの暑い時期、積極的に取り入れていきたい食べ物といえます。
梅干しが熱中症に効果的であるミネラル、塩分、クエン酸の詳細
日本の伝統食である梅干しには、様々な効果があります。
1.有機酸が豊富に含まれる
- クエン酸
- リンゴ酸
- コハク酸
- 酒石酸
- その他各種有機酸
<効果>
- 食中毒予防
- 疲労回復
- 食欲増進効果
- 風邪予防
- 肝機能を強化する(ピルビン酸)
2.栄養価が優れている
- タンパク質
- ミネラル :カルシウム、カリウム、リン、鉄など
- ビタミンA・B1・B2・C・E
<効果>
- 塩分と同時に失われるミネラル成分の内、カリウムが失われると細胞自体が脱水症状を起こし、熱中症以外に臓器の機能障害を引き起こす可能性があります。体内の水分量を一定に保つ働きのあるカリウムは、熱中症からの回復に効果のある栄養素という事です。
- お肌に良い抗酸化作用のある、ビタミンEなどの成分が含まれています。
- 歯や骨を丈夫にしてくれるカルシウムを、リンゴの4倍含んでいるんです。
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3.熱中症対策には梅干しを何個食べれば良い?
塩分摂取量が多すぎないように、1日1~2個の梅干しにしておきましょう。(多くても1日2~3個)
梅干し1粒あたりの塩分量は、2g~4gと言われます。
*塩分摂取量が多いと高血圧になると言われますが、塩分とりすぎでも高血圧にならない人も60~70%いるとも言われます。
それからすると、個数を余り気にしなくても良い人もいると考えられます。
塩分摂り過ぎで高血圧にならないように注意
梅干しが、健康に大きな効果を発揮してくれる食品である事は、わかって貰えたでしょう。
しかしながら、梅干し1粒の塩分量は2g~4g、いくら熱中症予防の為とは言え、食べ過ぎはNGです。
もし、梅干しを食べた後で喉が乾いたら、それは塩分を摂りすぎたサインなので、常温のお茶や水を少し飲んでください。
日本人の1日の塩分摂取量の目安としては10g程度、1日1~2個、多くても1日2~3個です。
日常的な熱中症対策として、喉が渇いたと感じた時点で、すでに水分や塩分が失われているサインです。
室内でもお茶・水+梅干しで対策しましょう
室内であっても、お茶や水+梅干しを補給しましょう。
お茶や水:500mlに対し、塩分:0.5~1グラム、梅干しにすると1個分が妥当です。
体内に熱さを感じた場合は、腿の付け根や脇の下を冷やすのが効果的。 自己判断しないで、症状が悪化するようなら、すぐに医療機関を受診しましょう。
まとめ
梅干しは、熱中症で失われやすい塩分やミネラルを、効率よく摂取できる食べ物で、1日1~2個、多くても2~3個が食べる目安です。
お昼の弁当やおむすびに1つ入れるだけで、十分効果が期待できるでしょう。
同様の効果が期待できる食べ物として注目されているものに、飴に塩分やクエン酸などを配合した塩熱飴があります。暑い日は塩熱飴を携行すると良いと思います。
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